〇生産段階における均質性の確保・高品質生産の管理体制 当社では、柑橘選果場の選果システムにより、集荷されたウンシュウミカンの品質情報(大きさ・糖度・酸度・色・キズなど)を生産者ごと・圃場ごとに管理しています。この情報を基に、当社の栽培指導員が、圃場ごとの最適な施肥・灌水・防除・剪定方法などの栽培指導を行うことにより、全圃場でのウンシュウミカンの均質性確保及び高品質生産に取り組んでいます。〇選果・選別段階における衛生管理体制 当社の柑橘選果場は、平成12年度に光センサー選果機を導入し、平成24年度には同選果機の設備更新をしています。 選果ラインでは、①「光センサー式非破壊糖度計」や「酸度センサー」による味の選別、②「腐敗果センサー」 による腐敗果の選別、③「外観カメラ」による大ききの選別、④果実の鮮度低下や腐敗を抑える「IRフレッシュ」による近赤外線照射、⑤熟練した選果スタッフによる入念な最終確認等を行い、規格に合致するウンシュウミカンを出荷しています。 なお、独立行政法人等試験・研究機関の研究により、果肉中のβ-クリプトキサンチン含有量は、糖度と高い相関関係にあることが知られているため(相関係数r=0.7242,P<0.001)、糖度が一定基準より低いウンシュウミカンを規格外として除外することにより、機能性表示の対象となる商品の含有量を担保しています。 (参考文献:杉浦実.国産カンキツ類に多いβ-クリプトキサンチンと機能性食品の開発.「化学と生物」55(8), 566-572, 2017.) |