1.食経験の評価
本品としての喫食実績はない。
2.既存情報による安全性の評価
S-アリルシステインの安全性について文献調査を実施したが、S-アリルシステインの安全性に関して報告されていなかった。
3.安全性試験の実施による評価
機能性関与成分である「S-アリルシステイン」を含む原材料である「ニンニクエキス粉末」の安全性について以下の試験を実施して評価した。
3-1.ラットを用いた急性経口毒性試験
にんにくエキス粉末の経口急性毒性について、ラットを用いて行った。投与用量は、2,000mg/kg体重として単回投与し、14日間観察を行った。その結果、死亡例は見られず、LD50値は、2,000mg/kg以上であると考えられた。
3-2.ラットを用いた亜急性毒性試験
にんにくエキス粉末を、ラットに28日間経口投与し、その毒性を検討した。その成績より、本試験における無毒性量は、雌雄ともに1,000mg/kgと推定された。
3-3.ラットを用いた反復投与試験
にんにくエキス粉末を、ラットに13週間反復経口投与し、その毒性を検討した。その成績より、本試験における無毒性量は、雌雄ともに1,000mg/kgと推定された。
3-4.変異原性試験
にんにくエキス粉末の遺伝子突然変異誘発能を試験した。その結果、にんにくエキス粉末は、細菌に対する遺伝子突然変異誘発能を有さないと判定された。
3-5.染色体異常誘発能試験
にんにくエキス粉末の染色体異常誘発能の有無を検討するため、チャイニーズ・ハムスター肺由来繊維芽細胞(CHL/IU)を用いた染色体異常試験を実施した。その結果、にんにくエキス粉末は、染色体構造以上及び染色体数的異常を誘発しないと考えられた。
3-6.ヒト安全性試験
にんにくエキス粉末を含む錠剤を用い、健康な男女に一日摂取目安量であるS-アリルシステイン2 mgを12週間長期摂取させた試験、および一日摂取目安量の5倍量を4週間摂取させた試験を行い、ヒトでの安全性を評価した。その結果、医学的に問題のある変化は確認されず、本届出品を適切に摂取する場合において、安全性に問題は無いと判断した。 |