【ルテイン、ゼアキサンチン】
本品のルテイン原料は、1999年より日本で販売が開始され、200製品以上に使用されており、2017 年の日本での販売量は純品換算で 2,800kgである。また、本品のゼアキサンチン原料は日本で2014年より販売されており、2017 年の日本での販売量は純品換算で90kgである。
本品に配合しているルテイン及びゼアキサンチン原料は、米国FDA(食品医薬品局)によりGRAS物質として認定されており、安全性は高いと考えられる。JECFAにおいても評価が終了しており、ルテイン及びゼアキサンチンの1日許容摂取量 (ADI) は、0~2㎎/kg体重/日までと設定されている(体重60kgの成人で120㎎/日に相当)。
一方で、62歳女性(日本人)がルテインを毎日、2年間摂取したところ、柑皮症を発症したという症例が1件報告されている。ただし摂取量は不明であり、血中βカロテン濃度は高い値であったが、使用中止後に正常範囲となり、約2ヵ月後には治癒していることから軽微な1症例と判断した。
本品の1日摂取目安量はADIの範囲内であることからも問題はないと考えられる。
【アスタキサンチン】
本品のアスタキサンチンは、培養ヘマトコッカス藻から抽出したアスタリールオイルを原料としている。アスタリールオイルは、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会の安全性自主点検に認証登録されており、安全性が確立された食品素材である事が安全性に関する総説および研究論文に記されている1,2)。
① 食品安全委員会からの食品健康影響評価の報告書には、安全性試験の結果において問題を認めなかったこと、自然界に広く存在し食品として日常摂取されていること、食品添加物及び飼料添加物として使用実績があることにより、長期にわたり摂取しても問題なく、摂取量制限は不要である旨が記されている。
② 27報の臨床試験論文をレビューしたところ、有害事象は認められない。
③ 食品添加物に適用される細胞および動物を用いた毒性試験で安全性が示されている。
よってアスタキサンチンは長期摂取しても安全な食品素材だと考えられる。
1)日本補完代替医療学会誌,12(1),9-17,2015
2)日本補完代替医療学会誌,12(1),51-54,2015
以上より、本品を適切に摂取する場合安全性は十分であると判断した。 |