<仕事や勉強による一時的な心理的ストレスを和らげる>(研究レビュー)
【標題】
「よつ葉北海道のむヨーグルトかんきつミックス」に含まれる乳酸菌YRC3780株(L. lactis subsp. cremoris YRC3780)の仕事や勉強による一時的な心理的ストレスを和らげる機能に関する研究レビュー
【目的】
健常な成人が、乳酸菌YRC3780株(L. lactis subsp. cremoris YRC3780)(以下、乳酸菌YRC3780株)を含む食品を摂取すると、それを含まない食品を摂取した場合と比べて、一時的な心理的ストレスを和らげるかを検証することを目的とした。
【背景】
乳酸菌YRC3780株の一時的な心理的ストレスを和らげる機能について、ヒトを対象とした試験は報告されているが、総合的に評価した研究レビューは実施されていなかった。
【レビュー対象とした研究の特性】
論文の検索は、4つのデータベースを用いて、2022年6月6日に、2022年6月6日までに公表された和文と英文の論文を対象に実施した。その結果、本研究レビューの対象となった論文が1報得られ、その有効性評価は無作為化比較試験(RCT)で、健常な成人(日本人)を対象とした試験であった。
【主な結果】
乳酸菌YRC3780株を1日あたり5.9×10の10乗(菌体数)を含む食品と含まない食品の2つのグループを設けて8週間継続摂取させて効果を比較する試験方法で臨床研究が実施されており、評価は摂取開始前、摂取2,4,6,8週間後に実施されていた。対象者は健常成人の男性(平均年齢23.5歳)であった。乳酸菌YRC3780株を含む食品を摂取した群で対照群に比べてTSST(ストレス負荷試験)開始40分後の唾液中コルチゾル濃度(TSST開始10分前を基準とした変化量)の有意な低下が認められ、一時的な心理的ストレスを和らげる効果が確認された。また、摂取6,8週間後の唾液中コルチゾル濃度の日内変動において、対照群に比べて午前中の唾液中コルチゾル濃度が有意に低下した。さらに、摂取8週間後のGHQ28(精神健康調査票)の得点が対照群に比べて有意に低下した(メンタルヘルスの状態が良好になった)。
【科学的根拠の質】
信頼性の高い評価指標を用いた評価で有効性が得られており、表示しようとする機能性(仕事や勉強による一時的な心理的ストレスを和らげる)に対して十分な根拠があると考えられた。しかし、採用した文献が1報であり、出版バイアスの可能性が否定できないため、今後さらなる研究成果が出ることが望まれる。
<睡眠の質を高める>(研究レビュー)
【標題】
「よつ葉北海道のむヨーグルトかんきつミックス」に含まれる乳酸菌YRC3780株(L. lactis subsp. cremoris YRC3780)の睡眠の質を高める機能に関する研究レビュー
【目的】
健常な成人が、乳酸菌YRC3780株(L. lactis subsp. cremoris YRC3780)(以下、乳酸菌YRC3780株)を含む食品を摂取すると、それを含まない食品を摂取した場合と比べて、睡眠の質を高めるかを検証することを目的とした。
【背景】
乳酸菌YRC3780株の睡眠の質を高める機能について、ヒトを対象とした試験は報告されているが、総合的に評価した研究レビューは実施されていなかった。
【レビュー対象とした研究の特性】
論文の検索は、4つのデータベースを用いて、2022年6月6日に、2022年6月6日までに公表された和文と英文の論文を対象に実施した。その結果、本研究レビューの対象となった論文が1報得られ、その有効性評価は無作為化比較試験(RCT)で、健常な成人(日本人)を対象とした試験であった。
【主な結果】
乳酸菌YRC3780株を1日あたり5.9×10の10乗(菌体数)を含む食品と含まない食品の2つのグループを設けて8週間継続摂取させて効果を比較する試験方法で臨床研究が実施されており、評価は摂取開始前、摂取 2,4,6,8 週間後に実施されていた。対象者は健常成人の男性(平均年齢23.5歳)であった。乳酸菌YRC3780株を含む食品を摂取した群で対照群に比べて摂取6週間後のAIS(アテネ不眠尺度)の得点の有意な低下が確認され、睡眠の質を高める効果が確認された。また、睡眠の質に関係することが確認されている唾液中コルチゾル濃度の日内変動において、摂取6,8週間後において、対照群に比べて午前中の唾液中コルチゾル濃度が有意に低下した。
【科学的根拠の質】
信頼性の高い評価指標を用いた評価で有効性が得られており、表示しようとする機能性に対して十分な根拠があると考えられた。しかし、採用した文献が1報であり、出版バイアスの可能性が否定できないため、今後さらなる研究成果が出ることが望まれる。 |