①食経験の評価
当該製品「ネスレ ウェルネス ミルク 食物繊維」に使用されている難消化性デキストリンは、1989年より2018年まで30年間にわたり製造販売されている。この間、全世界に向け約34万トンを販売されており、過去5年間、2013年(29,000t)、2014年(32,000t)、2015年(30,000t)、2016年(28,000t)、2017年(29,000t)の販売実績があるものの健康被害の報告は出ていないとことから、喫食実績に基づいた安全性に問題ないと評価できると判断した。
②安全性試験に関する評価
・トウモロコシでん粉由来の水溶性食物繊維であるため、原料としては食経験があると考えられる。重篤な有害事例は報告されていない。*1
・難消化性デキストリンは過剰摂取した際に軽い下痢症状を起こすことがあるが、15 g程度で4週間摂取しても臨床上問題となる所見は認められていない。*2
・健康な成人10名 (平均40.8±9.5歳、日本) を対象に、難消化性デキストリン (0.7~1.1 g/kg) を摂取させたところ、1.1 g/kgを摂取した男性1名において下痢の発症が観察され、下痢誘発の最大無作用量は男性で1.0 g/kg体重、女性では1.1 g/kg体重以上と推定された。*2
・特定保健用食品の関与成分として使用されており、2019年3月で387品目が許可取得し、トクホ全体の約36%に相当する。許可品目の食品形態は清涼飲料水、即席みそ汁(スープ)、米菓、ソーセージ、粉末、ゼリー、かまぼこ、発酵乳、パン、米飯、豆腐など多様な食品形態がある。*3
*特定保健用食品の関与成分である難消化性デキストリンはすべて松谷化学工業㈱社製であり、本届出食品の機能性関与成分と同一であることから、上記情報で評価が可能であると判断した。
以上のことより、本届出食品の安全性に問題はないと考えます。 |