【標題】
最終製品『歩く力』に含有する機能性関与成分『ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボン』の歩行能力に与える効果に関する研究レビュー
【目的】
健常人がブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボンを連続摂取したときの歩行能力に対する有効性を検証しました。
【背景】
社会の高齢化に従い、中高年齢者の生活の質を向上して健康に長生きする「健康寿命」が重要となっています。身体機能低下は加齢により徐々に衰えていくものですが、日々の運動や食事などにより加齢により衰えていく身体機能を維持することができると考えられます。歩行機能も加齢により衰えていくことから、歩行能力を維持することで生活の質を改善し、健康的な社会生活を送ることに寄与できると考えられます。
ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボンは動物を用いた試験において走行距離および走行時間が改善することが確認されていることから、「加齢により衰える歩行能力の維持に役立つ」成分であると考えられましたので、ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボンの歩行能力に関する科学的エビデンスの確認を行いました。
【レビュー対象とした研究の特性】
国内外の臨床試験や学術論文のデータベースを使用して2015年10月以前の全ての論文を対象に検索し、60歳以上のタイ人を対象としたランダム化二重盲検比較試験の文献1件を研究レビューの対象としました。
【主な結果】
レビューの対象とした文献1件には、ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボン1.89 mgの8週間の連続摂取により、歩行能力の指標とされる6分間歩行テストにおいて、プラセボと比較して歩行距離が増加する結果が示されていました。よって、ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボン1.89 mgを含む当該製品には、中高年齢者において加齢により衰える歩行能力の維持に役立つ機能があるものと考えられました。
【科学的根拠の質】
歩行能力の評価に用いた6分間歩行テストは、学術的に広くコンセンサスが得られ妥当性のある指標です。
対象とする文献はタイ王国にて実施された1件のみであるため、バイアスリスクは否定できませんが、タイ人は日本人と同じモンゴロイド系アジア人であり、米を主食とするなど食生活も類似していることから日本人においても、ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボン1.89 mgを毎日摂取することにより、中高年齢者において加齢により衰える歩行能力の維持に役立つ機能が期待できると考えられました。 |