【レモン由来モノグルコシルヘスペリジンの機能性に関する科学的根拠】
【標題】レモン由来モノグルコシルヘスペリジン摂取による、一時的に自覚する顔のむくみ感を軽減する効果に関するシステマティックレビュー
【目的】レモン由来モノグルコシルヘスペリジンの摂取が、顔のむくみが日頃から気になる健常者を対象に、一時的に自覚する顔のむくみ感軽減に対して有効であるかどうかを検証する目的でシステマティックレビューを実施した。
【背景】モノグルコシルヘスペリジンの生理機能が、内皮細胞ににおいてNO産生の増加、近位尿細管細胞においてNa+/K+ATPaseの発現を抑制し、体液循環の調整を介したむくみの改善効果が報告されていることから、レモン由来モノグルコシルヘスペリジンによる一時的に自覚する顔のむくみ感に対する検証を行った。
【レビュー対象とした研究の特性】PubMed, Cochrane Library, JDreamⅢ, 医中誌Web、UMIN-CTRの5つのデータベースを用いて検索を行った。顔のむくみが気になる健常な日本人男女に対し、モノグルコシルヘスペリジンもしくはプラセボを経口投与した場合の、一時的に自覚する顔のむくみ感の軽減をアウトカムとしたランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験について、レビューを実施した。結果として、1報確認し、その論文は、専門家による審査を経て掲載された論文であった。
【主な結果】顔のむくみが気になる日本人成人男女を対象として、レモン由来モノグルコシルヘスペリジンを1日当たり300㎎含有する食品もしくはレモン由来モノグルコシルヘスペリジンを含有しない食品を2週間継続摂取させたところ、被験食品摂取群はプラセボ群と比較して、摂取2週間後の、一時的に自覚する顔のむくみ感が軽減されることが確認された。従って、レモン由来モノグルコシルヘスペリジンの摂取による一時的に自覚する顔のむくみ感を軽減させる効果は、科学的根拠があると判断した。
【科学的根拠の質】本システマティックレビューで評価した論文は直接的な科学的根拠として問題のないものであった。ただし、共著者に当該製品のグループ会社が含まれているバイアスリスクと、論文としては一報であるため、エビデンスの拡充が望まれる。 |