ローズヒップは様々なバラ科バラ属の果実を指す。欧米で多用される品種Rosa caninaはヨーロッパ北部、西部アジア、北アフリカに分布する。新鮮なローズヒップにはビタミンCが豊富に含まれており、食品としてお茶、ジャム、スープなどとして利用されてきている。また、ローズヒップエキスは公益財団法人 日本健康・栄養食品協会が実施している「健康食品の安全性自主点検認証制度」(第三者認証)に2011年から継続して認証されている(登録名:ローズヒップポリフェノールMJ)。また、最大無影響量と最大耐量がともに5,000mg/kg以上(マウス)、雌雄の無毒性量がそれぞれ1,500mg/kgおよび3,000mg/kg(ラット)であり、Ames試験も陰性である。ローズヒップに豊富に含まれるビタミンCに起因する医薬品相互作用が注意喚起されているが、ローズヒップエキスはビタミンCをほとんど含まない。
さらに、ローズヒップエキスを使用した食品(一日摂取目安量あたりローズヒップ由来ティリロサイドを0.1 mg含む錠剤)が2005年以来12年以上商品数として累計15万個以上販売されているが、本食品に起因する重篤な被害情報はないことから、ローズヒップエキスの安全性は高いと考えられる。 |