●モノグルコシルヘスペリジン
モノグルコシルヘスペリジンを関与成分とする複数の特定保健用食品において食品安全委員会にて安全性評価がなされ、安全性に問題がないと判断されている。また、既存の安全性情報は次の通り。
1)急性毒性試験・反復投与試験
ラットを用いた試験において有害事象は確認されていない。
2)無影響量
ラットにおける無影響量は13週の摂取でオス3,084 mg/kg/day、メス3,428 mg/kg/dayであった。
3)ヒトにおける過剰摂取試験・長期摂取試験
モノグルコシルヘスペリジンの過剰摂取試験(1,030 mg /日、4週間継続摂取)、長期摂取(340 mg/day、24週間)のいずれの試験においても有害事象は認められていない。
【考察】
2)をヒト(体重60 kg)に換算すると、男性で185.0 g/day、女性で205.7 g/dayに相当する。また、3)の1,030 mg/dayと比較すると、当該製品の1日摂取目安量に含まれる機能性関与成分量は十分に低いと言える。これらの結果から、モノグルコシルヘスペリジンの安全性は高く、当該製品の安全性に関しても問題ないと判断した。
●ヒハツ由来ピペリン類
安全性に関わる情報として既存情報による安全性試験の評価を行った。既存情報の調査では、機能性関与成分「ヒハツ由来ピペリン類」を含むヒハツ抽出物を用いた臨床試験の報告が行われていた。「ヒハツ由来ピペリン類」の摂取試験、および5倍量の過剰摂取試験において、問題となる事象は認められていなかった。これらの結果からヒハツ由来ピペリン類の安全性について、問題ないと判断した。また、文献中で用いられているヒハツ抽出物が当該製品の配合原料と同じ供給元で同等の原料であることから、当該製品との同等性については問題ないと考えられる。更に、当該製品に使用されているその他の原材料は、十分な食経験を有する食品及び食品添加物であり、これらの結果から、機能性関与成分ヒハツ由来ピペリン類及び当該製品は安全であり、本製品を適切に摂取する場合、安全性に問題ないと判断した。
モノグルコシルヘスペリジンとヒハツ由来ピペリン類について、両機能性関与成分同士の相互作用に関する文献、報告は見つからず、相互作用を起こす可能性は低いと判断した。以上のことから、当該製品の1日当たりの摂取目安量を守って適切に使用すれば、安全性に問題は無いと判断できる。 |