届出食品には、機能性関与成分である乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)が1本(110ml)当たり1,100億個含まれています。乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)は、40の国や地域において乳製品乳酸菌飲料や発酵乳製品に使用されており、日本では同菌株を使用した食品が80年以上に渡って飲食されています。届出食品の安全性について、同じ機能性関与成分を含む食品の「ヤクルト400」、「ヤクルト400LT」および「Yakult(ヤクルト)1000」(いずれも販売者は㈱ヤクルト本社)の喫食実績ならびに既存情報による安全性試験結果により評価しました。
1. 喫食実績の評価
「ヤクルト400」と「ヤクルト400LT」1本(80ml)には乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)が400億個含まれています。「Yakult(ヤクルト)1000」1本(100ml)には乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)が1,000億個含まれています。「ヤクルト400」と「ヤクルト400LT」は日本全国、「Yakult(ヤクルト)1000」は関東1都6県での流通実績があり、いずれも幅広い年齢層のお客さまに飲用されています。3品合計の販売実績は、2019年11月末時点で累積約159億本となりますが、これら製品の摂取による重篤な健康被害は報告されていません。
2. 既存情報による安全性試験結果の評価
乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)は、2012年にGRAS(米国における食品の安全性に関する制度)認証を取得し、安全性が国際的に認められています。同認証の取得に使用された研究者がまとめたレポートでは、乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の継続的な摂取は安全性面で問題はないと結論付けています。また、本レポートでは、過剰摂取時の安全性として、届出食品の約3倍およびそれ以上の菌数(3,000億個や3,600億個)を継続摂取させた試験でも有害な事象は認められていないことが報告されています。
また、乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)のヒトを対象とした試験について文献調査を実施したところ、1,000億個以上の菌数を摂取させた試験が9件(1,100億個以上:3件)報告されていました。いずれも試験食に起因する有害事象は認められていません。
以上のことから、届出食品は安全な食品であると考えられます。 |