【喫食実績による食経験の評価】
当該製品に使用されているフラボノイド配糖体、テルペンラクトンを含有するイチョウ葉エキスは、当該製品の製造者である東洋カプセルにおいて1995年から約20年間で原料として累計で7トン以上製品化しており、全国規模で流通しています。当該製品にあてはめますと、約58,000,000日分に相当します。これまで流通してきた製品でイチョウ葉エキス(フラボノイド配糖体、テルペンラクトン)に起因すると考えられる健康を損ねた等の事象報告はありません。また、イチョウ葉エキスは「食品」に分類されており、適切に使用すれば安全性は高いと考えられます。
【既存情報を用いた食経験及び安全性試験の評価】
イチョウ葉エキスの安全性に関する総合評価としては、2次情報(独立行政法人 国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報データベース)に次の記載がありました。
「成分規格を有するイチョウ葉エキスの摂取量は、1日240 mg以下が一般的で、それらを適切に摂取すれば、おそらく安全と考えられている。」
「ごくまれだが胃や腸の不快感、頭痛、めまい、動悸、便秘、皮膚アレルギー反応などがあり、高用量では落ち着きがなくなる、下痢、吐き気、嘔吐、筋緊張の低下などの可能性がある。」
また、葉の抽出物の毒性は極めて低く、マウスの50%致死量(LD50)が経口摂取で7,725mg/kg、静脈注射で1,100mg/kgでした。さらに米国ハーブ製品協会のクラス分類にて、クラス1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)と報告されています。
なお、イチョウ葉エキスに含まれるフラボノイド配糖体、テルペンラクトンに関しては一般な成分規格があり、フラボノイド配糖体は24~27%、テルペンラクトンは5~7%とされており、有害成分とされるギンコール酸は5 ppm以下とされています。当該製品に使用されているイチョウ葉エキスの成分規格も上記規格の範囲内であり、1日当たりの摂取量も前述の一般的なイチョウ葉エキスの摂取量である1日240mg以下のため、適切に用いれば安全性に問題は無いと考えます。 |