(ア)喫食実績による食経験の評価
本品の機能性関与成分であるエピガロカテキンガレート(以下、EGCg)は、日本では1,000年あまり飲用されている緑茶葉に最も多く含まれるカテキンの一種である。本品の機能性関与成分の一日摂取目安量であるEGCg18mg以上を配合した類似商品が2003年から販売されており、いずれの類似商品においても健康被害情報は報告されていない。
(イ)既存情報を用いた安全性試験の評価
既存データベースを検索した結果、200mgを超えるEGCgレベルを含む緑茶製品を服用すると、便秘、血圧の上昇、発疹などの軽度の副作用のリスクが高くなることが一部の研究で判明しているが、本品のEGCg配合量は18㎎/日であることから、安全性は問題ないと考える。
EGCgを高純度化した原料を試験品として用いた一次情報を検索した結果、微生物試験において遺伝子突然変異誘発性はなく、動物試験において急性毒性、反復投与毒性がないことを確認された。また、ヒトでの単回投与試験において1,600mg(本品の約90倍量)を過剰摂取しても安全であること、ヒトでの連続摂取(10日間)において800mg/日(本品の約45倍量)を過剰摂取しても安全であることが確認された。
(ウ)医薬品との相互作用
医薬品との相互作用は降圧薬、抗凝固薬/抗血小板薬などで報告があったが、いずれも病者が摂取した場合であること、ほとんどが緑茶との相互作用であること、カテキン(EGCg)がスニチニブ(抗がん剤)の生物学的利用能を阻害するとの報告があるが動物試験の結果であることなどから、健康被害のリスクは低いと考える。
以上より、お茶の1,000年以上の食経験、類似商品の喫食実績及びEGCgを高純度化した原料での安全性試験の結果から、1日当たりEGCgを18mg継続摂取する場合の安全性は問題ないと判断した。また、万一1袋全て摂取した場合でも、EGCg量は90mgで安全性に問題はないと判断した。 |