様式Ⅰ:届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け)

販売しようとする機能性表示食品の科学的根拠などに関する基本情報

商品名 血圧が高めの方の健康緑茶a
食品の区分 加工食品(その他)
機能性関与成分名 ヒハツ由来ピペリン
表示しようとする機能性 本品にはヒハツ由来ピペリンが含まれています。 ヒハツ由来ピペリンには、加齢とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付けた後の血管の拡張度)の維持に役立つ機能が報告されています。 また、本品には血圧が高めの方の血圧を下げ、正常な血圧を維持する機能があります。
届出者名 大正製薬株式会社
当該製品が想定する主な対象者(疾病に罹患している者、未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。) 血圧が高めの方。健康な成人であれば年齢、性別を問わないが、疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。
機能性関与成分はエキスである

1.安全性に関する基本情報

(1)安全性の評価方法
届出者は当該製品について、
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。
(2)当該製品の安全性に関する届出者の評価
下記の(ア)および(イ)の情報により、機能性関与成分であるヒハツ由来ピペリンを一日摂取目安量90μg含有する当該製品は安全であると判断した。 (ア)既存情報を用いた評価 ヒハツ由来ピペリンについて、安全性を評価した臨床試験(4週間の過剰摂取試験(当該製品の一日当たりの摂取目安量の3倍量及び5倍量)、12週間の長期摂取試験(当該製品の一日当たりの摂取目安量))の情報を用いて安全性を評価した。 その結果、ヒハツ由来ピペリンと因果関係が否定できない有害事象(副作用)の発現はなかったと報告されている。3件の臨床試験にて評価されているヒハツ由来ピペリンは、当該製品に含有されるヒハツ由来ピペリンと同一であり、当該製品と同じく一日当たりの摂取目安量として90μgを含有していることから、機能性関与成分の同等性は保たれていると判断した。また、3件の臨床試験は日本人を対象とし、「特定保健用食品の表示許可等について」に記載された方法に準じて実施された試験であった。 以上より、ヒハツ由来ピペリンを4週間過剰摂取及び12週間長期摂取した場合において、安全性に問題はないと考えられた。 (イ)医薬品との相互作用に関する評価 当該製品に含まれる機能性関与成分について、既存のデータベースを検索した結果、ヒトにおける医薬品との相互作用に関する報告は確認されなかったことから、注意喚起を行うべき機能性関与成分と医薬品との相互作用はないものと判断した。
(3)摂取をする上での注意事項
多量に摂取することにより、より健康が増進するものではありません。一日摂取目安量を守ってください。

2.生産・製造及び品質管理に関する情報

本品の製造所は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会の健康食品GMP認定を取得しており、当該GMP基準に準拠して生産・製造及び品質管理を行っている。

3.機能性に関する基本情報

(1)機能性の評価方法
届出者は当該製品について、
最終製品を用いたヒト試験(ヒトを対象とした試験)により、機能性を評価している。
最終製品に関する研究レビュー(一定のルールに基づいた文献調査(システマティックレビュー))で、機能性を評価している。
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
(2)当該製品の機能性に関する届出者の評価
【加齢とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付けた後の血管の拡張度)の維持に役立つ機能】(研究レビュー) ア 標題 ヒハツ由来ピペリンの加齢により低下する血管のしなやかさの維持に関する研究レビュー イ 目的 ヒハツ由来ピペリンの摂取は、加齢とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付けた後の血管の拡張度)の維持に役立つ機能があることを検証することを目的とした。 ウ 背景 血管のしなやかさは血管の収縮と拡張を調節する機能によって制御されており、血管内皮機能が調節において重要な役割を担っている。血管内皮機能の評価方法としてよく用いられている血流依存性血管拡張反応(以下、FMD)は、動脈硬化の初期より低下することや加齢とともに低下することが知られているなど、血管内皮機能を維持することは血管の健康を維持する上で重要であると考えられる。臨床試験により、ヒハツ由来ピペリンの摂取が血管内皮機能の改善作用を示すことが確認されている。しかし、これまでに機能性表示食品の届出におけるガイドラインに合致した研究レビューは報告されていないため、FMD値を効果指標として、血管内皮機能の改善作用について検証した。 エ レビュー対象とした研究の特性 2023年11月1日に、検索期間を限定せずに、検索日までの全範囲を対象に、ヒハツ由来ピペリンの摂取が、健常成人において血管内皮機能を改善することを報告した文献があるかを検索した。その結果、無作為化比較試験にて実施され、質の高い試験であった1報を評価対象とした。なお、届出者(大正製薬株式会社)が関与していた。 オ 主な結果 採用文献1報は、血管内皮機能が低下傾向(FMD値が4%以上)にある、40歳以上65歳未満の健康な日本人男性または閉経後女性計36例を対象に、ヒハツ由来ピペリン90μg/日を8週間摂取した場合のFMD値を評価したものであった。その結果、プラセボと比較してFMD値に有意差が認められ、血管内皮機能を維持することが示された。 カ 科学的根拠の質 採用文献は、質の高い試験でありエビデンスレベルの高いものである。一方で研究の限界として、採用文献数は1報と少ないこと、採用文献の著者に本届出者の利害関係者である大正製薬株式会社の社員が含まれること、不精確の点で軽度な課題があること、出版バイアスの可能性を否定できないことが挙げられるが、文献は肯定的な内容であり、エビデンスの確実性は“中”とした。採用文献の対象者の特性もふまえ、表示しようする機能性は総合的に肯定されると判断した。 【血圧が高めの方の血圧を下げ、正常な血圧を維持する機能】(最終製品を用いた臨床試験) ア 標題 血圧が高めの方を対象とした「ヒハツ由来ピペリン含有粉末緑茶」の血圧低下作用の検討 イ 目的 正常高値血圧者並びにI度高血圧者に対し、プラセボを対照とした二重盲検比較試験を実施し、本品の長期摂取時における血圧低下作用を検討した。 ウ 背景 予備試験において、血圧が高めの方がヒハツ由来ピペリンを8週間継続摂取した際に血圧が有意に低下することを見出している。そこで本試験では、正常高値血圧者並びにI度高血圧者を対象とし、本品を12週間継続摂取した際の血圧低下作用を検討した。 エ 方法 正常高値血圧又はI度高血圧に該当する26~64歳の120例の被験者(男性93例、女性27例)を無作為に2群に割り付けた。本品(試験食群)あるいは対照食としてヒハツ由来ピペリンを含まない粉末緑茶(プラセボ群)を1日1回1袋12週間摂取させた。摂取前、摂取1、2、4、6、8、10及び12週後に収縮期血圧及び拡張期血圧を測定し、プラセボ群に対する試験食群の血圧低下作用を評価した。また副作用、有害事象、臨床検査、体重、脈拍数についても評価した。なお、本試験における試験食の製造、試験実施費用等、試験に関わる全ての費用について大正製薬株式会社が負担した。 オ 主な結果 試験食群、プラセボ群のいずれにも60例ずつの被験者が割り付けられたが、試験食群の1例が被験者からの中止の申し出により脱落となり、最終的な有効性解析対象例数は119例、安全性解析対象例数は全120例とした。 収縮期血圧及び拡張期血圧共に、摂取1週後以降の全ての評価時期で、試験食群はプラセボ群に対して有意な血圧低下作用を示し、試験食群の血圧は、高血圧治療ガイドライン2014で正常域血圧と定義されている血圧(収縮期血圧139mmHg以下、拡張期血圧89mmHg以下)を維持した。さらに正常高値血圧者並びにI度高血圧者を層別解析した場合においても同様な結果を示した。一方、試験期間を通じて臨床検査等の異常変動や副作用の発現は認められなかった。 カ 科学的根拠の質 本試験は「特定保健用食品の表示許可等について」(平成26年10月30日付け消食表第259号)の別添2「特定保健用食品申請に係る申請書作成上の留意事項」に記載された方法で実施され、可能な限りバイアスを排除したデザインとなっている。本試験結果より、本品を1週間以上継続摂取することにより正常高値血圧者並びにI度高血圧者の血圧を低下させ、正常な血圧を維持することが示された。
変更履歴

届出後の届出項目

(届出日から60日経過した場合)販売状況
 販売中  販売休止中
 (機能性表示食品(再届出)である場合)同一性を失わない程度の変更を行う届出食品の届出番号及び同一性を失わないとする理由
届出番号
同一性を失わない理由
(事業者団体等の確認を経た届出である場合)確認を行った事業者団体等の名称
届出撤回の事由