様式Ⅰ:届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け)

販売しようとする機能性表示食品の科学的根拠などに関する基本情報

商品名 酵母生活 疲労感をやわらげるBCAA(ビーシーエーエー)
食品の区分 加工食品(その他)
機能性関与成分名 酵母由来BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの総称)
表示しようとする機能性 本品には酵母由来BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの総称)が含まれます。BCAAは、運動による一時的なからだの疲労感をやわらげることが報告されています。
届出者名 富士食品工業株式会社
当該製品が想定する主な対象者(疾病に罹患している者、未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。) 健康な一般成人
機能性関与成分はエキスである

1.安全性に関する基本情報

(1)安全性の評価方法
届出者は当該製品について、
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。
(2)当該製品の安全性に関する届出者の評価
1.喫食実績による食経験の評価 当該製品は届出者である富士食品株式会社が「イーストエキス21-NYP」として販売中の酵母エキス製品である。イーストエキス21-NYPは調味料として2009年5月より販売を開始しており、発売から2020年8月までに累計137,280kgの売り上げがある。現在までにイーストエキス21-NYPの摂取に起因する重篤な健康被害の報告はない。 また、酵母は古くからヒトが食してきた天然素材である。酒類、パン、味噌醤油など発酵食品として使用されている。酵母から抽出される酵母エキスは、天然のうま味調味料として長年使用されている。酵母エキスを配合した加工食品は数多く販売され、酵母エキスを利用した加工食品においても、酵母エキスの摂取に起因する重篤な健康被害の報告はない。 2.既存情報による安全性試験の評価 ナチュラルメディシン・データベース及び国立健康・栄養研究所の素材情報データベースでは、6ヶ月までの摂取において、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの総称:以下省略)は安全性に問題のないことが示唆されている。また、当該製品に対する健康被害に関する報告もこれまで認められていない。安全性に関して懸念される機能性関与成分BCAA同士の相互作用も確認されていない。したがって、当該製品は、安全性に関して問題ないと評価する。
(3)摂取をする上での注意事項
本品は、多量の摂取により疾病が治癒したりするものではありません。1日の摂取目安量を守ってお召し上がりください。 塩分の過剰摂取を避けるため、摂取目安量を超えての摂取はお控えください。

2.生産・製造及び品質管理に関する情報

Thai Foods International Co., Ltd(製造)はFSSC22000取得、ISO22000/14000/9001、HACCP取得、HALAL、KOSHER認定を受けている。富士食品工業株式会社静岡金谷工場(小分け充填包装)はFSSC22000を取得している。

3.機能性に関する基本情報

(1)機能性の評価方法
届出者は当該製品について、
最終製品を用いたヒト試験(ヒトを対象とした試験)により、機能性を評価している。
最終製品に関する研究レビュー(一定のルールに基づいた文献調査(システマティックレビュー))で、機能性を評価している。
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
(2)当該製品の機能性に関する届出者の評価
【標題】  BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの総称)の摂取による、運動に由来する疲労感をやわらげる機能に関する研究レビュー 【目的】  BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの総称)の摂取による、健常成人の運動による疲労を軽減する効果について、ヒトを対象とした臨床試験論文のシステマティック・レビューを実施し、効果について検証した。 【背景】  身体活動・運動分野における国民の健康維持のための取組みとして、健康日本21(第二次)に基づき「健康づくりのための身体活動基準2013」および「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」が厚生労働省により策定された。身体活動を増加させることにより、糖尿病をはじめとした疾患の罹患リスクを減少させることができるという報告に基づき、国民の健康維持だけでなく健康寿命の延長のためにも運動が広く推奨されている。  身体的な負荷を伴う運動は、身体能力や運動強度に関わらず、全身の倦怠感や筋肉痛に代表される筋肉の不快感等の疲労をもたらすことがある。それらは運動の直後のみでなく翌日や翌々日にも強く出現し、運動実施後数日間継続することもあるため(Negro et al, 2008)、運動の継続を妨げたり、日常生活における生活の質(QOL)を低下させたりする要因にもなりうる。したがって、身体活動に伴う疲労を軽減することは、健康の維持および増進に有益であると判断した。    必須アミノ酸の一部であるBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの総称:以下省略)は、身体活動に伴う疲労を軽減する効果が期待されている。疲労には主に中枢神経系に由来するものと、身体の局所または全身的に生じるものとがあるが、BCAAが中枢神経系に作用し、疲労を低減させる可能性については以前から指摘されてきた(Hutson, et al, 2001)。一方で運動時に摂取したBCAAは、運動後、数時間から数日後に発生する遅発性の疲労を緩和させることも報告されており(Negro et al, 2008)、BCAAは運動に伴う中枢性疲労にも、身体的な疲労にも軽減作用を有する可能性が期待される。しかし、摂取の時期や対象者、運動負荷条件により、様々な結果が報告されている。そこで、本研究レビューでは、BCAA が健康な成人の運動による疲労の軽減に及ぼす影響を検討した研究を調査し、定性的にまとめることとした。   【レビュー対象とした研究の特性】  PubMed、J-DreamⅢ(JSTPlus)、医中誌Webの3つのデータベースを情報源として文献検索を行った(最終検索日2020年10月24日)。その結果、計350報の文献が検索され、事前に定めた採用基準に基づいて選抜した結果、計23報が採用された。最終的にこのうち4報の文献を評価した。 【主な結果】  採用された文献4報のうち、3報において、BCAAを2.0g以上摂取することで運動に由来する疲労感を有意に低減する機能が認められる結果が得られ、2報では有意差は得られなかったが疲労感の低減傾向が認められた(1報について運動前摂取群と運動後摂取群の2群あり)。本研究レビューでは、採用文献4報中1報が外国人、3報が日本人の、それぞれ疾病に罹患していない健常成人を対象としており、BCAAの摂取による運動に由来する疲労感をやわらげる機能は、科学的根拠があると判断した。   【科学的根拠の質】  本研究レビューの限界としてメタアナリシスを行っていないため、出版バイアスについての定量的な評価は実施できていないことが挙げられる。しかし、運動に由来する疲労感については、対照群との比較により、4報中4報で肯定的な効果が認められたことから十分なエビデンスを有していると考えられる。したがって、さらなる研究によるエビデンスの充実は必要ではあるが、BCAAの摂取により運動に由来する疲労感を低減する機能を発揮することの有効性が示唆された。
変更履歴
R5.5.23 別紙様式(Ⅲ)分析方法を示す資料(公開)修正 新旧対照表(公開)添付
 
   新旧対照表を確認される場合はこちら→新旧対照表

届出後の届出項目

(届出日から60日経過した場合)販売状況
 販売中  販売休止中
 (機能性表示食品(再届出)である場合)同一性を失わない程度の変更を行う届出食品の届出番号及び同一性を失わないとする理由
届出番号
同一性を失わない理由
(事業者団体等の確認を経た届出である場合)確認を行った事業者団体等の名称
届出撤回の事由