当該製品は、JAS基準に適合するマヨネーズであり、使用する植物油としてアマニ油を配合することで、1日当たりの摂取目安量(15g)中にα-リノレン酸を2.6g含む加工食品です。
当社では、アマニ油を配合していない類似マヨネーズを90年以上製造・販売しております。更に、日本国内では過去10年間20万t/年以上の生産実績があります(全国マヨネーズ・ドレッシング類協会調べ)。この間に当社ではマヨネーズに起因する重篤な健康被害の報告は無く、マヨネーズは十分な食経験に裏付けられた安全な食品であると言えます。
一方、当該製品に配合しているアマニ油は、日本では明治時代以降、食用として利用されています。原料メーカーからの情報では食用アマニ油の2014年の販売実績は54t、2015年(1-6月)の販売実績は67tとなっています。これらは国内において全国規模で流通していますが、摂食による重篤な健康被害に関する報告はありません。
また、本品の機能性関与成分であるα-リノレン酸は、菜種油や大豆油などの植物油中にも含まれており、日本人のα-リノレン酸摂取量の中央値は全年齢の平均で1.2g/日という調査結果があります1),2)。
本品の1日当たり摂取目安量である15g中にはα-リノレン酸を2.6g含んでいますが、その3倍量である1日当たり7.8gのα-リノレン酸を4週間にわたって日本人が継続摂取した長期の過剰量摂取試験において血液検査と尿検査で異常がみられなかったという報告があります3)。加えて、日本人がα-リノレン酸摂取量を1日当たり3g増やして、10ヵ月間継続摂取しても、血液検査等での異常は認められなかったという報告があります4)。
以上より、本品の摂取は1日摂取目安量を適切に摂取して頂く範囲において健康を害する恐れはなく、十分に安全な食品であると考えています。
参考文献
1) 厚生労働省.平成17年国民健康・栄養調査報告.東京,2007.
2) 厚生労働省.平成18年国民健康・栄養調査報告.東京,2009.
3) Takeuchi H et al., J. Oleo Sci., 2007, 56:347-60.
4) Ezaki O et al., J. Nutr. Sci. Vitaminol., 1999, 45:759─72. |