①L-テアニンは、私たちが日常的に飲用しているお茶に含まれる成分である。日本では、お茶は鎌倉時代から普及していたと言われており、1000年以上の飲用経験がある。お茶一杯中にL-テアニンは約3.6~12mg含まれるとされている。また、L-テアニンを高純度化した製品は、日本で食品添加物として一般食品やサプリメントに使用されおり、FDA(米国食品医薬品局)においてはGRAS(一般に安全と認識される食品)に認定されている。本届出商品のL-テアニンの原料メーカーは、L-テアニンを含むサプリメント(1日摂取目安量中L-テアニン200-300mg又は500mg)を日本全国のユーザー、小児から高齢者向けに販売しており、これまでに有害となる事象は報告されていない。また、安全性試験については、成人39名(男性11名、女性28名)に1日あたりL-テアニンとして1,000 mg、4週間連続摂取させても副作用は確認されなかったことが報告されている。これは、本届出商品の1日摂取目安量に含まれるL-テアニンの5倍量に当たる。
②GABAは野菜や果物、穀物などに多く含まれており、ナス、トマト、ジャガイモなど一般に食される野菜100g中にGABAが20~50 ㎎以上含まれていることから、通常の食生活において摂取される成分である。また、GABA(10~80mg/日)を関与成分とする特定保健用食品が市販されており、食品安全委員会において「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。安全性試験については、11.5~1,000 mgのGABAを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるものの、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、本届出商品の1日摂取目安量の5倍量以上のGABA 1,000 mgを4週間摂取した試験においても安全性に問題のないことが報告されている。
①、②より、本届出商品の安全性には問題はないと考えられる。
医薬品との相互作用については、降圧薬、興奮剤と相互作用があることが知られているが、それらとの併用については、摂取をする上での注意事項に、医師に相談するべきである旨の表示をしている。尚、本届出商品の対象者は健常な成人男女であることから、医薬品との相互作用については問題ないと判断した。 |