<GABA>
既存情報による食経験の評価では、公的機関、民間機関のデータベースによる喫食実績の調査にて、一般に食される野菜100g中に20~50㎎以上含まれることが分かった。また、10~80mg/日を関与成分とする特定保健用食品が市販され、食品安全委員会にて「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価されている。安全性試験による評価では、食品としての安全性に関する研究報告は24報あり、11.5~1000mgを2週間~6ヶ月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあったが、安全性に問題はなかったことが報告されている。また、1000mgを4週間摂取した試験でも安全性に問題がないことが報告されていることから、本届出品の一日摂取目安量に含まれる機能性関与成分量100mgは安全性に問題がないと判断した。GABAは単純な構造のアミノ酸で、基原による性質の違いは生じないことから、各安全性評価試験で用いられたGABAと本届出品に含まれるGABAは同等であると言える。
<モノグルコシルヘスペリジン>
特定保健用食品の関与成分として、2018年5月時点で12品目が許可承認され、複数の特定保健用食品が食品安全委員会の安全性評価にて、安全性に問題がないと判断されている。また、既存の安全性情報として以下の安全性試験の報告で有害事象がないことが確認されている。ラットを用いた急性毒性試験、4週および13週間の連続摂取試験、胚毒性・催奇形性試験、変異原性試験。また、ラットにおける無影響量は13週の摂取でオス3084mg/kg/day,メス3428mg/kg/day。ヒトにおける過剰摂取試験(1030mg/日,4週間継続摂取)、長期摂取試験(340mg/day,24週間)。以上の考察として、ラットにおける無影響量をヒト(体重60kg)に換算すると、男性で185.0g/day,女性で205.7g/dayに相当となり、また、ヒトにおける過剰摂取試験の1030mg/日であることから、本届出品の一日摂取目安量に含まれる機能性関与成分量74mgは安全性に問題がないと判断した。なお、本届出品に含まれる機能性関与成分モノグルコシルヘスペリジンは、販売実績のある特定保健用食品の関与成分と同じ㈱林原で製造されており、同等性に問題はないと判断した。 |