【標題】α-リノレン酸の血圧低下作用の確認
【目的】成人に当該製品を摂取させ、調合サラダ油を摂取した場合と比較することで、α-リノレン酸の血圧低下作用について検証することを目的としました。
【背景】α-リノレン酸の血圧低下作用については、欧米人を対象とした報告がいくつかあり、α-リノレン酸の摂取量(0.38~1.28g/日)が多いほど、血圧が低値を示す傾向が明らかとなっています1)。
そこで日本人の食生活において、α-リノレン酸の摂取による血圧低下作用を明らかにするために検証を行いました。
【方法】正常高値血圧者及び軽症高血圧者127名(平均年齢46歳)に対して、比較試験(二重盲検法)を行いました。
試験群には当該製品を14g/日(1日あたりの摂取目安量、α-リノレン酸2.6g/日)、対照群には調合サラダ油(プラセボ)を14g/日(α-リノレン酸1.2g/日)として12週間摂取させました。血圧測定、血液検査、尿検査を試験開始2週間前、試験0、4、8、12週及び試験終了4週後に行いました。
なお、本試験に関連する利益相反はありません。
【主な結果】最終的に、試験群58名、対照群53名(脱落者16名)の111名で収縮期血圧及び拡張期血圧について、比較を行いました。
試験群では、収縮期血圧が4週目から試験期間12週目まで、対照群よりも低下しました。一方、拡張期血圧は12週目において低下が確認されました。
当該製品の摂取を中止してから、4週間後(16週目)の収縮期血圧及び拡張期血圧は、対照群との差はみられませんでした。これにより血圧の低下が、当該製品の作用によるものであることが確認されました。
また、試験食摂取によって引き起こされたと考えられる有害事象は観察されていません。
【科学的根拠の質】本試験は二重盲検法による並行群間比較試験で行っており、
機能性の評価に値するものと考えています。
以上の結果から、当該製品の機能性関与成分であるα-リノレン酸は、正常高値血圧者及び軽症高血圧者に対して、血圧低下作用を有することが示されました。
(参考文献)
1)Djousse L , et al, Hypertension.45,368-373,2005. |