【食経験】
類似品として、2008年1月から2014年5月まで、届出者において「大豆イソフラボン+カルシウム」を国内健常中高年女性向けに累計3,609箱(111,879日分)販売しました。打錠品350㎎×3粒/日、機能性関与成分である大豆イソフラボンは届出品と同量の40㎎(アグリコン換算25㎎)/日で、水等で分けて飲用するものであった。その他の配合物はカルシウム他賦形剤である。この間健康被害等の重篤な報告はなかった。
食経験情報としては、日本において、大豆は古くから食されてきたものであり、日常生活において一般の大豆食品から摂取する大豆イソフラボンによる健康被害が報告された例はない。大豆イソフラボンを関与成分とする特定保健用食品として「大豆芽茶」(フジッコ株式会社)が2001年に認可されており(許可番号第337号)、その際にヒトへの安全性試験等により十分な安全性が確認されている。「大豆芽茶」は発売後13年を経過するがその間健康被害の報告もない。また「大豆芽茶」以外にも、大豆イソフラボンを関与成分とする特定保健用食品が複数許可されている。さらに、届出品「骨丈夫に役立つ大豆イソフラボン」に使用している大豆胚芽抽出物(大豆イソフラボン含有)はこれまで、サプリメントを初めとする多数の健康食品に使用されているが、特に重大な健康被害の報告はない。
【既存情報による安全性試験評価】
食品安全委員会の報告(「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」2006年5月)によれば、多数の既存情報の検討の結果、安全な一日摂取目安量の上限値は70mg~75mg(アグリコンとして)であるとされ、さらに、特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値は30mgであるとされた。したがって、届出品の目安量はこの範囲に合致し、安全性に問題ないと考えられる。
【医薬品との相互作用】
中国成人男性対象no臨床試験において、ゲニステイン1,000 mg/日を14日間摂取させ、翌日にミダゾラム7.5 mgとタリノロール100 mgをそれぞれ単回服用させたところ、それらプローブの血中濃度 (AUC、Cmax) が減少し、経口クリアランスが増加した報告があるが、試験のゲニステイン量は極めて大量であり、届出品の330倍以上であることから、届出品を通常摂取する分には全く問題がないと考えられる。 |