◯パプリカについて
パプリカはナス科の多年草であるトウガラシ属トウガラシの栽培品種。カラーピーマンの一種であり、日本では肉厚で辛味がなく甘いCapsicum annuum'grossum'の品種を呼ぶ。
パプリカの品種をつくり育てたのはハンガリーで、現在も一大産地として知られる。ハンガリー料理にパプリカは欠かせない存在で、数多くの料理に用いられる。アメリカでの主な産地はカリフォルニア州とテキサス州。その他の主な生産国として、ブルガリア・スペインなどがある。
日本国内でも、宮城県、茨城県、北海道、大分県、長野県、静岡県などで生産されている。また、主要な輸入元は韓国、オランダ、ニュージーランドなどである。
日本国内の生産量と輸入量の合計は、2010年28,074トンから2018年46,158トンと増加しており、輸入量が8割以上を占める。
パプリカは一年中出回っており、煮込み、油炒め、生食等料理の範囲も広い。また、グルメレビューサイトや料理レシピのコミュニティーサイトで多くのパプリカ料理が紹介されている。
タカヒコアグロビジネスでも、本品と同等のパプリカを2016年から2021年の間に約2,314トン販売した実績がある。これまで健康被害などの安全性の問題は発生しておらず安全性は高いと推察される。
以上から、食経験は十分にあり、通常の食事で摂取する量に関しては安全であると判断した。
◯GABAについて
GABAは日常の食生活の中で摂取されている食品成分の一つであり、十分な食経験がある安全性の高い物質の一つと考えられている。
以下に示す食品は100g中に10mg以上のGABAを含んでいる。
シシトウ、カブ。ピーマン、オクラ、ニンジン、ナス、カボチャ、ジャガイモ、ミニトマト、キムチ、たくあん、奈良漬、メロン、野菜ジュース
また、GABAは特定保健用食品の関与成分として知られている。食品安全委員会において、特定保健用食品の食品影響評価が審議され、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品(1日摂取目安量あたりのGABA配合量10mgから80mg)について、適切に摂取される場合には、安全性について問題がないとの判断がなされている。
◯温泉パプリカ中のGABAについて
GABAは単純な構造のアミノ酸であり、基原による性質の違いは生じないため、上述の情報と温泉パプリカに含まれるGABAの同等性は十分であると言える。 |