アスタキサンチンは、鮭やエビなど魚介類に多く含まれ、日本人には食経験が豊富な天然の赤色色素です。本届出食品の機能性関与成分のアスタキサンチンは、培養ヘマトコッカス藻から抽出したアスタキサンチンであるアスタリールオイル(富士化学工業株式会社が製造・販売)を原料としています。この原料を元に製造された本届出食品と類似する食品(ヘマトコッカス藻由来アスタキサンチンを 1 日 6mg<3mg/粒×2> または 12mg <4mg/粒×3> 充填したソフトカプセル剤で、水などと一緒に噛まずに連日摂取される商品)は、2000 年から現在まで日本国内で通信販売及び店頭販売されており、2007 年から 2011 年の 5 年間の販売量は、アスタキサンチン換算で約 3.7 トンでした。これは、1 食あたりアスタキサンチン 6mg として 6 億食分に相当します。これらサプリメント商品は、誰でも購入でき、未成年や妊産婦を除いては性別や年齢に関係なく摂取されてきましたが、これまでに重大な健康被害の報告はありません。
本届出食品の機能性関与成分アスタキサンチンは富士化学工業株式会社のヘマトコッカス藻抽出物アスタリールオイルを原料とし、この原料は公益財団法人日本健康・栄養食品協会の安全性自主点検に認証登録されており、幅広い科学的データに基づき、以下のような点で安全性が確立された食品素材である事が安全性に関する総説および研究論文に記されています 1,2)。
①食品安全委員会より厚生労働大臣及び農林水産大臣に答申した食品健康影響評価の報告書には、安全性試験の結果において問題を認めなかったこと、自然界に広く存在し食品として日常摂取されていること、食品添加物及び飼料添加物として使用実績があることにより、長期にわたり摂取しても問題なく、摂取量制限は不要である旨が記されています。
②27 報の臨床試験論文をレビューしたところ、有害事象は認められていません。
③食品添加物に適用される細胞および動物を用いた毒性試験で安全性が示されています。
以上より、アスタキサンチンは長期に渡り摂取しても安全な食品素材であると考えられます。
1)日本補完代替医療学会誌,12(1),9-17,2015
2)日本補完代替医療学会誌,12(1),51-54,2015 |