本品の機能性評価を以下の通り実施しました。
①食事の脂肪の吸収を抑える機能について
【標題】本品の摂取による食後の血中中性脂肪上昇抑制効果の検証
【目的】空腹時中性脂肪が正常高値域からやや高めの20 歳以上の方を対象とし、本品を食事とともに摂取した際の食後の血中中性脂肪の上昇抑制効果について、難消化性デキストリンを含まない対照品と比較して検証しました。【背景】平成24 年国民健康・栄養調査、日本人の食事摂取基準(2015 年版)によると、脂質の摂取量が基準値以上の方の割合が多い傾向が続いています。過剰に脂質を摂取したり、食後に血中の中性脂肪が高い状態が継続したりすることにより、動脈硬化や心臓疾患の発症リスクを高めるとの報告があることから、食事由来の血中中性脂肪の上昇を抑制することは健康の維持、増進に寄与すると考えられます。そこで、特定保健用食品にも使用されており、食事由来の血中中性脂肪の上昇を抑制する素材の一つとして知られている難消化性デキストリンを配合した本品の有効性を検証しました。【方法】本試験の対象者は、空腹時中性脂肪が120
~200 mg/dL の健康な20 歳以上の90 名としました。対象者の方には食事とともに本品または対照品のいずれかを摂取していただき、食後6 時間までの血中中性脂肪を評価しました。1 週間の間隔をあけて、もう一方の本品または対照品で同じ試験を行っていただきました。【主な結果】試験に参加した90 名のうち、途中で参加を中止した方等を除く80名の結果で評価しました。食後2, 3, 4 時間での血中中性脂肪、食後6 時間までの血中濃度曲線下面積(吸収量の指標)において、本品摂取時では対照品摂取時よりも有意に低い値を示しました。また、本品の摂取が原因と考えられる有害事象は発生しませんでした。【科学的根拠の質】試験開始後に参加を中止した方等の発生が結果に影響を及ぼした可能性はありますが、その他の要因を含め、重大な影響ではないと判断しました。以上により、本試験の結果は本品の機能性「食事の脂肪の吸収を抑える」効果を支持すると考えております。
②食事の糖分の吸収を抑える機能について
【標題】難消化性デキストリンによる食後血糖値の上昇抑制効果に関する研究レビュー
【目的】疾病に罹患していない方を対象に試験が実施された研究報告(文献)のシステマティックレビューにより、難消化性デキストリンによる食後血糖値の上昇抑制効果を、難消化性デキストリンを含まない対照品と比較して検証することを目的としました。【背景】食生活の欧米化、慢性的な運動不足等により糖尿病の患者数が増加しており、食後の血糖値は糖尿病の状態を表す指標の一つとされています。糖尿病に罹患しないためには、食事療法等で食後の血糖値をコントロールすることが重要となります。そこで、特定保健用食品にも使用されており、食後の血糖値の上昇を抑制する素材の一つとして知られている難消化性デキストリンの有効性を検証しました。【レビュー対象とした研究の特性】20 歳以上の健康な男女を対象とした研究のうち、ランダム化比較試験が実施された文献43 報により評価しました。文献検索は平成27 年1 月5 日に行い、文献が公表された時期は限定しませんでした。【結果】難消化性デキストリンを食事とともに摂取した食後30, 60 分の血糖値および食後120 分までの血糖値の血中濃度曲線下面積(吸収量の指標)を評価した結果、難消化性デキストリンを食物繊維として5 g 摂取した際に、対照品摂取時と比較して血糖値の有意な上昇抑制が認められました。【科学的根拠の質】評価結果に影響を及ぼす要因の一つとして、難消化性デキストリンの有効性が示されなかった文献は公表されていない可能性がありますが、その他の要因を含め、重大な影響ではないと判断しました。以上により、本レビューの結果は本品の機能性「食事の糖分の吸収を抑える」効果を支持すると考えております。 |