(1)喫食による食経験の評価
ヒアルロン酸は脊椎動物に存在する高分子多糖類で結合組織や皮膚に広く分布している。日常食べている鶏手羽などにもヒアルロン酸は含有されていることからヒアルロン酸の食経験は長い。また、市場ではヒアルロン酸Naを1日あたり120mg以上配合した食品も販売されている。
本届出食品のベースとなっている「1週間しっとりうるおうヒアルロン酸Cゼリー(ヒアルロン酸Na含有量:35.8mg/本)」は2012年の発売以降、約460万本の販売実績があり形状上問題となったことはない。しかし、本届出食品に含まれる機能性関与成分を同等量含有している類似食品の喫食実績はないと判断し、更なる安全性を確認するため既存情報を用いた安全性の評価を実施した。
(2)既存情報を用いた安全性試験の評価
日本健康・栄養食品協会から出版されている「JHFA品解説書ヒアルロン酸食品」には、マウス、ラット、ウサギの急性経口投与毒性試験、ラットの反復経口投与毒性試験およびヒト臨床試験の報告、並びに平成8年度 厚生省科学研究報告書が引用されている。その中で、ラットを用いた反復経口投与毒性試験では40,000ppmを28日間摂取させても異常は認められず、無毒性量は雄で3,462mg/kg、雌で3,563mg/kgと報告されている。ヒト臨床試験の報告においても、臨床上問題となる副作用はなかった。
(3)医薬品との相互作用に関する評価
医薬品との相互作用について、問題となる報告は見当たらなかった。
また、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に含まれるものではないこと、食品衛生法に抵触しないこと、特定保健用食品における安全性審査が行われ、安全性に問題はないことを確認した。
上記の情報により、ヒアルロン酸Naを1日摂取目安量120mg配合する本届出食品は、安全性に関して問題ないと判断した。 |